なかなか明けないcovid-19の中、話題作りも兼ねて、話題の映画をみたり、話題の小説を読んだり、雑誌をみたりする日々が続いています。ただ、誰も話をするひと、きいてくれる人がいないと内容を忘れてしまう。当然、経営の勉強のために財務簿記やファイナンシャルプランナーの学習もしているがなかなか思うようにはいかない。
そんな中、きょうはほぼ日の學校から「白石和彌」を選択しました。「弧狼の血」「悪党」の監督。僕はこの1年のうちで両方とも観ているし、懐かしい映像、物語感を感じた映画だったこともあり、印象に残っており、小一時間に編集されたインタビュー形式はあっという間であった。彼は1972年北海道生まれ、歳のわりには肌艶が良いというのが第一印象。
映像の専門学校をでたが就職はせず、ちょうど北海道拓殖銀行、山一證券の倒産の時期に東京に出てきて、アルバイトしながら2,3回/週『映像塾』に通う生活。受講生は年上の方が多く、そのマニアックさに驚かされたとのこと。そこで若松孝二監督(Vシネマと知り合い助監督に。その時知り合った仲間と30歳過ぎくらいから監督業をはじめる。2021年で48、9歳。いくつものヒット作品を作ってる中でのエピソードを語ってくれたが、作る側からのそれは「へぇ〜!!そんなことになってるの!」の連続でおもしろかった。撮影では「ガムテープと毛布」をやたらと使うのだという。。。
また、現場あがりの監督らしく、泥臭いことがいまも好きだという「上がまた、めんどくさいこと言ってますけど、燃えますよねー!!」といってなんとかアイディアをつなげたして、無理難題を解決していくのが面白がってやった助監督時代の仲間が周りに多い。チームでのいろんな話し合いや、演技のなかで、「なんでこんな事、思いつくの?」「こいつ、イカれてるな!」「頭悪いなこいつ!」てにな内容にニヤニヤしてしまう。理屈では出てこないチームならではの偶然の出会いが魅力的で、まさで仲間と一緒のものづくりを心から楽しんでいるようであった。
僕の主観になってしまうが、彼は田舎の元気な大将!的な香りがプンプンとしてくる。面倒見もそこそこ良いけど、いばらないで、いろんな子分の個性を笑いながら、受け止めながら育てていって、日々をみんなで楽しんで行こうぜ、というビジョンをきっちりもっている血も肉も通ってるひと。業界で出世していく小ズルさよりも楽しみ方を優先しながら、きっちりと仕事はこなし、結果を出していく職人気質なたよれる兄貴。
「めんどくさいが面白いんです」と平然という彼にとても頼もしさを感じ、僕のこれからの楽しみがひとつ増えた。
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